Report no.5:バレンティノ、シャネルのビンテージ布で作るSAKIORIBBON!
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Report no.5
バレンティノ、シャネルのビンテージ布で作るSAKIORIBBON!
講師:佐野里佳子(Over the Rainbow)

 ワークショップの中でもひときわカラフルで女の子たちの注目を集めていたSAKIORIBBONのコーナー(PHOTO1)。SAKIORIBBONは、「裂(さ)き織り」のリボンのこと。裂き織りは青森県十和田など東北各地に約200年前から伝わる織物文化。雪国では綿の生産が難しく、貧しい開拓地では、綿織物がとても貴重だったことから、古布を細く裂いてよこ糸の代わりに再利用し、新たな布を仕立てたのです。

 東北ではこたつカバーなどに利用されてきましたが、伝承地域では過疎が進み、この技術の継承が難しくなっています。女の子たち(ガールズ)の感性を生かしたデザインを提案しているOver the Rainbowでは、先細りとなっていく伝統技術に新しい風を送り込もうと、コースターサイズの裂き織り布を、中央にひだを寄せて留めてリボンにする提案をしていました(PHOTO2)。裂き織り布の上に重ねるのは、イタリアのバレンティノや、フランスのシャネルのビンテージ布というこれまた斬新なセンス。このビンテージ布はイタリアの職人がかつてサンプル布として持ち歩いていたものをイタリア・ミラノで買い付けたそうで、SAKIORIBBONは、彼女たちの独創的なアイデアが光る古布コラボプロジェクトとなっていました。ワークショップスペースでは、色とりどりの裂き織りやビンテージ布から時間をかけてお気に入りを選び出し、カスタマイズをたくさんの参加者が楽しみました(PHOTO3)

 「裂き織りのワークショップは海外での開催が多いので日本での開催は実は久しぶりですね」、そう話すのは代表の佐野里佳子さん(PHOTO4)。SAKIORIBBONは彼女たちが手がけるワールドワイドな社会問題解決型プロジェクトのひとつ。過疎で担い手が少なくなってきている裂き織り技術の現状を十和田で視察し、地域の女性たちから技術を学んだ上でイタリアや台湾、アメリカでデザイナー向けのワークショップを開催してきたのだそうです。「昔ながらの技術が現代の社会問題解決のデザインに刺激やヒントを与える、『リバース・イノベーション』という言葉もありますよね」と佐野さん。Over the Rainbowでは「ガールズ」と呼ばれるコミュニティーに登録したメンバーが、身近に発見した課題を、自分なりのやり方で企業や行政とコラボレーションしながらデザインプロジェクト化しています。

 SAKIORIBBON作りを通じて解決を目指す課題は環境保全や地域過疎ですが、活動の大きな目的は、メンバーの一人ひとりが自分らしい問題解決の方策を考える体験をし、世界を変えるキッカケを創ること。Over the Rainbowはこの企画だけでなく、世界中の社会問題の当事者から買い付けた持ち主の物語付きのビンテージ・ワンピースの販売を手がけるなど、様々な切り口で女の子たちに「気づく機会」を提供しています。

PHOTO1
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PHOTO2
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PHOTO3
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PHOTO4
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PARTICIPANT COMMENTS

茂木優花さん

茂木優花さん
(豊島区、専門学校生)

姉に誘われてきました。ワークショップをいくつか体験しましたが、世界のいろいろな地域の人たちへの思いを巡らすことができて楽しかったです。一日しかないからか、お客さんが本当にたくさん来ていてびっくりしました。これからもどんどん良いイベントになっていってほしいですし、エシカルという言葉も、もっと広まっていったらいいなと思います。


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