Report no.4:インドを感じる糸紡ぎ
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Report no.4
インドを感じる糸紡ぎ
講師:トミザワタクヤ(Tokyo Cotton Village)

 2階のスタジオで行われた6つのワークショップの中でも、ひときわのどかな「農的時間」が流れていたのが「インドの糸紡ぎ」でした。講師を務めたのは世田谷区・用賀で糸紡ぎカフェ「Tokyo Cotton Village」を主宰するトミザワタクヤさん(PHOTO1)。コットンの心地良さは何と言ってもその柔らかな肌触り。かごに盛られた綿花のふわふわっとした質感に引き寄せられるようにワークショップに参加した人も多かったようです。

 ワークショップスペースとなった一画にはエスニックな敷物が置かれ、座布団に座ってリラックスして糸紡ぎが楽しめるようになっていました。敷物の上に置かれているのは2つの小さな木製器具(PHOTO2)。実は収穫した綿はすぐに糸にできるわけではなく、下処理が必要です。まずは種がたくさんついているので、綿繰り器のローラーに通して種をとりのぞきます。そして、猫の毛玉取りのようなハンドカーダーと呼ばれる歯がついた板の上でほぐすことで繊維をまっすぐにします。ここまでの準備が整えて、ようやく綿を指でよって伸ばしながら、コマのような形をしたスピンドルに巻き付ける糸紡ぎが始まります。綿の柔らかさに癒されながら、参加者は糸ができるだけ均等な太さになるよう慎重に、集中して、糸紡ぎに挑戦していました(PHOTO3)

 この日提供されたオーガニックコットンは、エコやサステナブルをコンセプトに様々なプロジェクトを展開するkurkku(クルック)と伊藤忠商事が共同で6年前から取り組むプレオーガニックコットンプログラム(POC)の綿。虫がつきやすいため農薬が欠かせなかったコットン生産は、インドの綿農家の健康被害や土壌汚染といった問題を深刻化させていました。しかし、無農薬栽培に切り替えるためには認定までに3年かかることから、移行期間の減収が農家にとっては大きな壁でした。そこで、移行期間中のコットンを「プレオーガニックコットン」と名付け、オーガニックコットンと同価格で買い取り、農家を支援しようと始まった運動がプレオーガニックコットンプログラム(POC)です。今では日本の80社以上がこの運動に賛同し、POCを取り入れた製品作りに協力しています。

 「綿花を初めて見る人も多かったみたいで、たくさんの方が興味を持ってくださいました。本当に触れているだけで癒されますよね」、そう話してくれたのはワークショップの受付役をしていた女性スタッフ。エキゾチックな衣装と装身具を身にまとっていて、ふわふわな綿と共にインドを身近に感じさせてくれました(PHOTO4)

PHOTO1
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PHOTO2
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PHOTO3
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PHOTO4
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PARTICIPANT COMMENTS

中野智美さん

中野智美さん
(新宿区、専門学校生)

服飾専門学校の2年生で、デザイナーかパタンナーを目指しています。いつも生地から作品を作っていますが、糸から作ったことはなかったので参加してみました。自分は器用な方だと思っていましたが、意外と難しかったです。エシカルにはとても興味があります。周りの同級生も関心は高いですね。作品を作るときも古着を使うなど、エシカルな視点で個性を表現する人も多いです。


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