Report no.1 / 自分の中のエシカルを育てるヨガ

呼吸で生命エネルギーを取り入れる
Report no.1 / 自分の中のエシカルを育てるヨガ
講師:HIKARU
アンダーザライトヨガスクール シニアティーチャー、アーユルヴェーダカウンセラー、AyuSya<アーユシュヤ> 主宰)

 朝一番のさわやかな空気の中で行われたのが、ファッションモデルとして活躍中にヨガに出会い、現在はヨガ指導者をしているHIKARUさんによる実習講座です。今日のテーマである呼吸法の指導に入る前に、HIKARUさん自身のヨガとの出会いが語られます(PHOTO1)。ショーを中心にモデル活動をしていたHIKARUさんは、当時を振り返り「きらびやかな世界のトップを目指す反面、夕方に起きて朝に寝るような不健康な生活を送っていることに矛盾があった」と語ります。また商品のイメージを壊してはいけないモデルの生活には、さまざまな制約がありました。実際には明るくてよく笑う性格なのに、イメージのためにクールにふるまわなければいけない。また実際の年齢も言えない状況に「本来の自分」が分からなくなっていきます。そんなときに出演した毛皮のファッションショーで、デザイナーから言われた「この毛皮、ウサギが何匹使われていると思う?」という言葉に、見ている人に服を「買いたい」と思わせるモデルの仕事の意味に気づいたと語りました。自身の意識や行動が周囲にどのような影響を与えるのかということを考えるようになったHIKARUさんに、フェアトレード専門ブランドのピープル・ツリー、そしてヨガとの出会いが訪れます。日常の生活の中で当たり前に行っていることに意識を向け、自分自身のメンテナンスを行うことで、本来の感情や性格を取り戻していきます。自分の行動や意識が周囲に影響し、それは自然や宇宙にもつながっていくということを、ヨガを通して感じられるようになったと話すHIKARUさんの言葉に、多くの参加者が真剣に聞き入っていました(PHOTO2)

 そしてヨガの実習が始まります。HIKARUさんがこの日に指導したのは「片鼻呼吸法」。ヨガの考えでは、呼吸は体内に酸素だけでなく「生命エネルギー(プラーナ)」をも取り入れるものと解説しました。ヨガの呼吸は鼻呼吸が基本で、左からは月のエネルギー、右からは太陽のエネルギーが入ることを説明してから、実際に参加者とともに呼吸法を行っていきます。片方の鼻から息を吸い、息を止めてから片方の鼻から息を吐くことをゆっくりと数回繰り返します。この呼吸法はちょっとした不調を感じたときや、ネガティブな気持ちのスパイラルに陥ったときに10分ほど行うと、気持ちが落ち着き、昼寝をした後のようなすっきりとした気持ちになれるそう。できればお天気のいい日の外で、朝や食事の前などに行うのが最適だと解説がありました(PHOTO3)

 「ヨガというとポーズを作るイメージがありますが、基本はまず生活環境を整えることです。人に嘘をつかないことや暴力的にならないことを意識し、日々の小さなことに気づき、感謝をもって暮らす。呼吸法を行うための体づくりはそれからです。その先には意識を自分の内側に向けて瞑想するというヨガの醍醐味が待っていますよ」とメッセージを送ります。「人は皆ひとりで生きていくことはできません。自分の意識や行動は必ず隣の人や社会、そして自然に影響を及ぼしています」。だからこそ自分の体を整えていくことが必要なのだとHIKARUさんは言います。そんなヨガの考えが、社会の問題を自分のこととしてとらえるエシカルな心持ちと共通していることを実感できた、イベントの開始にふさわしい実習でした(PHOTO4)

PHOTO1
PHOTO1

PHOTO2
PHOTO2

PHOTO3
PHOTO3

PHOTO4
PHOTO4


PARTICIPANT COMMENTS

堀井綾子さん

堀井綾子さん(神奈川県、会社員)

フェアトレードに興味があり、ピープル・ツリーのヨガ教室にも通っています。今日はふだん意識しない呼吸の大事さを改めて学ぶことができました。道具もいらないし、時間もあまりかからないのに調子が整えられるのはうれしいですね。日常に簡単にとり入れられると思います。

BACK TO TOP